愛媛県産業貿易振興協会(産貿協)は、1991年6月に「愛媛の国際化推進」を目的として、愛媛県への日本貿易振興会（現日本貿易振興機構）（ジェトロ）貿易情報センターの誘致に伴い、その活動を支援するために設立されました。
当協会の設立に際しては、愛媛県商工会議所連合会はじめ、愛媛県内の各種経済団体、業界団体や組合、県内各地の企業などが結集しました。
そして、同年10月のジェトロ愛媛貿易情報センター開設以降、当協会は同センター、愛媛県など自治体および関連地元経済団体等に協力して「愛媛の国際化推進」のお手伝いをしています。
なお、当協会は平成23年4月より公益社団法人として認可を受けて、新たな体制で活動を開始しています。
『産貿協』では、愛媛県やジェトロ愛媛が中心となって「アイテムえひめ」内で愛媛県内企業などのために運営している貿易や海外進出に関するワンストップ相談センターにジェトロ貿易アドバイザーとしてスタッフを派遣して貿易相談を行っています。
これは、同相談センターに愛媛県内企業などからの相談を集約し、ジェトロの膨大なデータベースやノウハウをより多くの地元企業のために活用しようとするものです。当協会に寄せられるご相談なども同相談センターに集約して対応しています。
『産貿協』では、愛媛県内企業などの国際業務を担当する人材育成のため、貿易実務講座として、「国際ビジネス支援講座」を例年開催しています。この講座は、地元の金融機関や事業会社、税関、通関運輸事業者などから講師を派遣していただいて、地元の事情に即した貿易実務に関するものにしています。
会員はじめ広く県内企業のみなさんに研修の一環として有効にご活用いただきたいと考えています。
また、国際経済動向、貿易や海外投資に関する各国の現状や規制、貿易促進に関する公的機関等の各種支援事業、輸出や輸入に関する各種情報などについて、関連機関から専門家を講師にお招きしたセミナー等を適宜開催しています。
『産貿協』では、「愛媛の輸出有望産品発掘調査」を実施しています。これは愛媛県から委託を受けて実施しているもので、3名の「地域産品輸出推進員」が県内各地の企業を訪問のうえ、自社製品の輸出に興味のある企業を発掘し、対象産品をデータベース化するものです。このデータベースについては、当協会ホームページ上に公開して、国内外のバイヤー等に見ていただけるようにしています。
また、愛媛県や松山市などの自治体や日本貿易振興機構（ジェトロ）等公的機関が実施する商談会や各種貿易支援事業などに協力しています。
『産貿協』では、情報誌「えひめトレード&トレンド」を定期的に発行して、愛媛県内企業の国際化の現状、海外の最新情報、貿易投資に関する情報などのほか、会員の紹介、協会からのお知らせなど各種情報を提供しています。
また、愛媛県内企業に対して国際取引状況に関するアンケート調査をジェトロ愛媛と共同で実施し、結果について取りまとめたものを「国際取引企業リスト」として公表しています。
そのほか、国内外の見本市や展示会、商談会などの紹介や公的機関等の出展支援事業などに関する情報についても適宜提供しています。